果てしない星空へと

そこらへんにいるオタクのひとりごと

なにわ男子の魅せ方

 

なにわ男子の魅力を聞かれたら、キラキラ王道アイドルと笑いに貪欲な関西らしさのギャップが一番に挙げられるだろう。

 

以前スッキリで特集されたとき、大吾くんが「関西ジャニーズJr.という名前が似合う存在でいたい。関西といえばお笑いトーク、ジャニーズはキラキラ王子様ジャニーズの王道、関西とジャニーズをガチンと合わせたのが僕たち」と話していたように、なにわ男子という新しい唯一無二のジャンルを確立した。

 

もちろん息の合ったボケとツッコミや団体芸もなにわ男子の強みとしてあるけど、今回はパフォーマンスにフィーチャーしてみたい。

 

 

最初に言っておくと、なにわ男子には卓逸したダンススキルはないし、振りが揃っている訳でもないし、全部生歌で勝負できるほど歌を武器にできている訳でもないと思う。正直。

 

技術や個性で言ったら他のグループに劣ってしまうかもしれない。

これはオタクの種類によって千差万別だが、スキル重視のオタクはなにわ男子のパフォーマンスを評価しないこともあるだろう。

 

でもライブ映像をYouTubeに投稿すれば瞬く間に再生回数が伸びていく。

もちろんファンが全力で再生しまくっていることが一番の要因だけど、それだけじゃない。

 

じゃあ何故なにわ男子のパフォーマンスはたくさんの人の心を掴むのか。

 

 

 

まず「顔」の使い分けだと思う。

曲によって別人のように顔つきを変える。

 

先程言ったように特別ダンスが得意なグループではないが、演技には比較的強いグループだと思っている。

朝ドラに2度出演した西畑大吾に、言わずもがなドラマや映画に引っ張りだこな道枝駿佑

他のメンバーも主演ドラマや主演舞台を経験するなど、演技経験は少なくない。

 

そもそも関西ジャニーズJr.は無所でも入所直後すぐに舞台に立ったり台詞があることが多いため、演技の機会が多い環境だと言われる。

 

その中で習得した演技力がパフォーマンスにも少なからず影響しているように思う。

目線の流し方、些細な仕草、顔の角度、その一つ一つが曲に溶け合ってパフォーマンスが出来上がる。

 

 

例えば、Shall We...?の妖艶な表情とSoda Pop Loveの爽やかな笑顔は本当に同一人物と思えないくらいでその変貌ぶりに何度も驚く。

なにわ男子 "Kansai Johnnys’ Jr. DREAM PAVILION 〜Shall we #AOHARU?〜" Digest Video - YouTube

 

夜這星ではちょっと切ない表情だったり、空言オーケストラは覚悟を決めたような、まっすぐ強い視線だったり。

バラードの中でも歌詞に合わせた表情をしていて、歌詞に感情を乗せるのが得意だなって。

 

いやまあアイドルみんな曲によって顔変えるんだけど、なにわちゃんはそれがすごく上手だなって思う。

2 Facedどころかたくさんの顔を持ってる。

 

最近は無観客生配信ライブでカメラに向かってしかアピールできないから特に。細かい表情もこちら側に届くしどんどん表現力が増している気がする。

 

 

 

次に、いかに自分たちが楽しむか。

人を魅了するという点において、正直技術よりもこれが最も重要なポイントだと私は思っている。

 

なにわ男子のコンサートはものすごく楽しい。

それはなにわ男子が夢を与えるアイドルに徹して幸せをノンストップで供給してくれるから。

そしてなにより、彼ら自身が一番ステージの上でパフォーマンスすることに喜びを感じているから。

 

すごくすごく楽しそうにするから。

見てるこっちまでつられて笑顔になって、幸せが伝染して、その空間ごとまるっと愛で包み込まれるような。

 

でもそれも実は最近思ったこと。

なにわ男子結成当初は振り付けをしているだけで楽しそう!とは全く感じなかった。

同じ時間と景色を経験して、やっと「楽しむ」っていうことが出来たんじゃないかなと思う。

信頼関係はパフォーマンスに大きく影響する。

 

 

自分のパートじゃなくても口ずさんだり、カメラに抜かれていなくても他のメンバーと目を合わせてコミュニケーションを取るなんてのは当たり前で。

 

楽しい曲だとたまに(割とガチめの)変顔してメンバーも素で笑っちゃってたり、ちょっかいかけてたり。

 

ダイヤモンドスマイルでは大橋くんの「瞬きが終わる頃 僕だけの君でいてね」パートの後ろに注目して頂きたい!

なにわ男子「ダイヤモンドスマイル」(Kansai Johnnys’ Jr. DREAM PAVILION 〜Shall we #AOHARU?〜) - YouTube

 

お分かり頂けただろうか?

大橋くんが歌っている後ろで、他のメンバーが向かい合って投げチューをし合ってるところ。

楽しそうだな〜!長尾くんの表情が最高。

 

 

実際は本気で楽しんでいなくても、大事なのは「楽しんでいるように見せる」ことだと思う。

いや、本気で楽しんでいないとあんな表情にはならないと思うけど、たとえ楽しんでいなくてもそう見せることもパフォーマンスの一種だと思う。

 

すっごく楽しそうにするから、表情もイキイキとして輝きが増して、パフォーマンスも数億倍素敵になる。

 

ライブだけじゃなくて音楽番組でも、メインで映っている人の後ろで面白いことをしてくるから画面全部を見たくて目が足らない。

いつも誰がどこで仕掛けてくるのか楽しみで、彼らのパフォーマンスに目が離せなくなる。

 

 

 

そして、自己プロデュース能力。

アイドルには必要不可欠なもの。

 

なにわ男子は本当に自己プロデュース能力が高い。

自分(達)の個性や魅力を熟知した上でそれをどう表現したらより多くの人に届くのかをよく分かってる。

 

そういう自己プロデュースはバラエティーでもどこにおいてもアイドルとして重要な能力だと思う。

パフォーマンスにももちろん活かされている。

 

どの角度が一番良く自分を見せれるか、どんな表情がいいか、自分たちの魅力が一番伝わるためにはどうしたらいいか。

これはプロ意識が高いという褒め言葉として解釈してほしいのだが、計算され尽くしていると感じる場面がよくある。

 

 

特に私がすごいと思ったのは、ダイヤモンドスマイルの「吸い込まれそうさ」のところ。

流星くんが手を伸ばしてカメラを包み込むように引き寄せる仕草をいつもしているんだけど、これすごい。

カメラも必然的に流星くんにズームしてしまうし、その後の「ぎゅっと」で目を瞑る超可愛いところがしっかりカメラに映る。

素晴らしい……さすが大西プロ……

 

 

 

と、ここまでなにわ男子の魅せ方について自分なりにいろいろ考えてみた訳ですが、そもそも私は「なにわちゃんかわいい♡」が口癖の激甘オタクなので的確な分析をできているかは分からない。

結局なにわちゃんは何しても可愛いので。

 

でも改めてパフォーマンスの魅せ方をよく考えてみるとなにわ男子の強みがよく分かる結果となった。

 

もちろん他のグループのほうが長けていることがあるだろうし、いやいやウチのがもっと凄い!!と思われるだろうけど。

みんな自軍が一番可愛いので。人それぞれっていう大前提で。

 

 

私にとってはなにわ男子のパフォーマンスはすごく魅力的で目が離せなくて、大好き。

もちろん技術面も磨いていかなきゃアイドルとして良くないしきっと本人たちも努力しているだろうけど、スキルとはまた別の魅せるという点において、なにわ男子は武器を持ってるように思う。

 

次はどんな顔を見せてくれるのか、どんな風に魅了させてくれるのか楽しみ!