果てしない星空へと

そこらへんにいるオタクのひとりごと

Jr.担になって見えた世界

 

ジャニーズJr.担とデビュー組担って同じジャニオタでも全然違うなぁと思うことが多い。

元デビュー組担で今はJr.担をしていて両方の世界を経験した私が、僭越ながらJr.担の見ている世界を紹介してみようかと思います。

 

 

 

①自担の仕事は自分で取りに行く

デビュー組を応援しているときは基本ずっと受け身で、ただ自担に来たお仕事を見たりするだけ。

だけどJr.は推されている子じゃないと、お仕事が勝手に舞い込んでくることなんてない。自担のお仕事を増やしたければファンが動くしかないということに気付いた。

 

例えば、いろいろな番組に要望(自担or自担のグループの簡単な紹介と番組に出演してほしい理由などを書いて送る)を出してテレビのお仕事を貰ったり、自担が出ているYouTubeやISLAND TVの再生回数を伸ばして事務所に需要あるよ!人気あるよ!ってアピールをしたり。

 

そんなことして意味あるの?っていう感じだけど、この小さなことが結構大事だったりするもの。

実際にファンからの要望がきっかけで番組に呼ばれた人もたくさんいるし、再生回数はいわゆる人気指標の役割で本当に大きな意味を持つんだと本人たちからも言われちゃうくらい。(言われた通りせっせと同じ動画を繰り返し見て再生回数伸ばしてる従順なオタク)

何百人といるJr.の中でお仕事を勝ち取るには、事務所が推すかファンがプロデューサーのようにお仕事を取りに行くかしかないと思う。

 

 

 

②とにかく爆買い

グッズや生写真をひたすら買う。少しでもお金に余裕があればすぐにジャニショへ行ってセルフィーを追加購入しちゃう癖があるので常に金欠。

単純に推しの写真やグッズは大量に買いたいっていう欲もあるけど、なにより事務所へのアピールになるから。

要は①と同じで、これだけ売れるんだぞ!だからもっと仕事くれ!デビューさせろ!という叫び。

 

これはJr.の現場あるあるというか風潮みたいなもので、グッズ、特に個人うちわは爆買いして売り切れさせる。

デビュー組担をしていたときはグッズの売り切れなんて考えたこともなかったから本当に驚いた。

しかも売り切れになる時間も大事。もちろんメンバーによって在庫数は違うけど、いち早く売り切れのアナウンスをかけたいという思いが強い。特に複数のグループで合同公演をするときは凄い。

たまアリでSnow Man目黒蓮くんのうちわが販売開始2分で完売するという伝説的な売れ方をしたときは話題になった。

 

うちわやフォトセなど単独のグッズやジャニショの写真はそのまま売上数が事務所に伝わるからすごく大事。

在庫数(=事務所の期待)を売上数(=人気や需要)がいかに上回れるかの戦い。

 

 

 

③いつまでもいると思うな、親と自担

良い言い方ではないかもしれないけど、Jr.って要は未来の保証がない不安定な時期だから、辞める子も多い。

特に将来を考えなくちゃいけない高校3年生と大学卒業を控える人はやはり退所を心配してしまう。20代後半になってきてJr.を続けるのを諦める人もいたり、自担がいつ辞めるか分からないという危機感が常にある。

 

デビュー組もいつ何があって脱退するか分からないし、嵐のように突然活動休止を告げられるかもしれない。

アイドルオタクみんなに言えることだと思うけど、Jr.は予告なくある日突然いなくなってしまうことがあるから特に無所担は、次は自担が…?と心配してしまう。

推せるときに推せという言葉のように、自担がステージで輝いていることを当たり前に思わないで、感謝して、応援できる今この瞬間を大事にしないといけない。

 

 

 

④成長を見守る母親の気持ち

稀にHey! Say! JUMPSexy Zoneのように中学生くらいでデビューすることもあるけど、基本的にJr.担は母親のように成長を見届けることができる。

男の子だから見るたび身長が伸びていたり、大人っぽい顔つきになったり、成長期の変化をリアルに気づける。

身体的な成長はもちろん、内面的な成長も。

大きなお仕事をやり遂げたあと精神的に強くなったなぁと感じることがあったり、後輩が増えてくるとダンスを教えたり注意する立場になったんだなぁと感じたり。

 

そんないろんな変化を見守ることができるから、どこか母親目線で過保護なファンが多い傾向にある気がする。

だから何かのきっかけですごい人気が出たり、デビューするとなると遠い存在になるようで寂しいと感じたり。子離れできない母親みたい。

 

 

 

⑤過酷な戦いとデビュー組のすごさ

デビューという壁の高さ、その過酷さに気付かされたのもJr.担になってから。

人気と実力があったとしても、タイミングや縁がないとデビューはできない。先に売れた後輩のバックダンサーをするなんてジャニーズでは当たり前。

ユニットに入っていてもデビューの保証なんてどこにもないし、解体されて一部のメンバーだけがデビューして自分は取り残されるなんていうこともある世界。

きっとメンバーとか関係なくJr.はみんながライバルで、数百人いる中で自分だけの何かを見つけて輝いて、人気と実力と運を兼ね揃えないとデビューはできない。

 

そういう世界で、挫折を若いうちに経験して乗り越えて夢を掴んだデビュー組って偉大だし本当にすごいんだなってひしひしと感じる。

誰かが幸せになると同時にどこかで悲しむ人も出てきてしまう世界だから、私は自担をどうにかして幸せな方にしてあげられるよう頑張って応援している。

 

 

 

⑥夢を追いかける姿って眩しい

必ず成功する保証なんてない人生を賭けたギャンブルのようなものでも、ずっとアイドルでい続けるのはみんな口を揃えて言う「デビュー」という夢があるから。

デビューという大きな夢以外にも、「ドラマに出たい」「全国ツアーをしたい」っていうたくさんの夢を彼らは持っていて、それを叶えるために青春やいろんなものを犠牲にしてきたと思う。

それでも歌やダンス、演技も個性も磨いて、ひたむきに夢を追う姿ってすごく輝いていてかっこいい。

 

その姿を見ているからより応援したいと思うし、できることなら何でもやって支えてあげたいって思う。

それで実際にドラマに出演することになったり、ツアーが決まったりすると本当に嬉しくて涙が出る。

彼らの夢や努力を知っているからこそ、一緒に一喜一憂することができる。その関係がすごく好き。

 

 

 

 

ジャニーズJr.は約300人いて、事務所が推してくれる人はほんの一握り。

だからタレントとファンが協力して自主的に動くことが本当に大事で、最近はSNSやISLAND TVなどのツールを通じてファンの意見を反映させていく子が多い。

 

手を繋いで一緒に前へ歩いていくような感覚があるからデビュー組に比べてタレントとファンの関係はほぼ対等に思える。

ファンは自担からのときめきで満たされて、タレントはファンの声と力がないと活動できない。お互いの存在が必要で、いなくては成り立たない関係なんだと思う。

 

テレビ局に要望を送ったりするなんてJr.担になるまでは考えもしなかったし、お仕事があってテレビやライブで見れることがこんなにも凄いことで、当たり前じゃないんだってことに気がついた。

自担がいる世界にすらもう感謝。自担と同じ時代の同じ日本に生まれた奇跡に感謝。

 

 

たくさんの幸せと夢をくれるジャニーズJr.が大好きで、Jr.の魅力に気付いて好きになれた私は本当に幸せ者。

これからも夢に向かって走り続ける彼らを応援したい!